バンテスト魔法書の保持者

ルクスの声とほぼ同時に、また目の前には大きな爪が。


「ッ〈肉体強化魔法発動〉!」


とっさにそれを避ける。


「!」


だが次は大きな牙が迫っていた。


うっわぁっ!食べられるッ!


「〈ウィング〉」


目の前に風を放ち、自分の身体を後ろに飛ばした。


さて、どうしようか?


『グオオオォォォォォオ』


大きな叫び声。


だけど‥‥‥この声は‥‥‥‥


「あの魔獣を拘束しろ!」


声に反応すると、ミランダ先生がいた。


っ、邪魔!


魔法陣、まにあえ!


(ルクス、魔力)


『お安いごようだ』


「光の精霊よ、我が呼び声に応えよ。
ここは我の領地、我の望む大地なり。
我が大地を守りし絶対なる光の結界をここに。
〈アデュソロティーホーリーメイデウォール〉
魔法強化〈ホーリーチャージ〉」


ルクスの魔力を借り、上級結界を張る。


さらに光属性強化魔法で耐久力を上げた。


これで暫くは入ってこれないし結界も壊れることはない。


「ガアァァア!」


ガキン!


今度の攻撃は避けなかった。


私の両手にはツインフォルテがあり、巨大の手を受け止める。


「グガァ!」


「ッ」


魔狼は手に身体に体重をかけ、私を押しつぶそうとしてくる。


その重さに耐えきれなかったのは、まずコロシアムは床だった。