しばらく話していると、なんとなく気まずい沈黙が流れる。

遠くの方から、侑星君達の、涼ちゃんを呼ぶ声が聞こえる。

「待ってるからね?」
私がそう言って左手を見せると、涼ちゃんはそっと私の手を握って優しい笑顔で頷いてくれた。

「待ってろよ。」

そう言って立ち上がると、侑星君達の方に走っていった。