「涼也の、、だよね?」
涼ちゃんとの待ち合わせ場所に向かう途中、大きなダンボールを抱えた中島先輩に呼び止められた。
「俺等、後夜祭でバンドやるから、涼也と2人で見に来てよ。」
そう言って、誘って貰えた。
私は小さく頷いて、待ち合わせ場所に向かって走り出した。

「綾〜!」
待ち合わせ場所で、まだ約束の10分前なのに、当たり前の様に待っていてくれる涼ちゃん。
私、涼ちゃんのこういうところが好きなんだ。