それを見た涼ちゃんが、
「綾は、何にも悪くないから。頭上げて?」

そう言って、私の髪をくしゃっとして立ち上がった。
そして
「俺の自分勝手な嫉妬で、綾のこと悲しませてごめんなさい。」

そう、珍しく真面目に言う涼ちゃんに、思わず笑ってしまった。