山崎涼也。
私は涼ちゃんって呼んでいる。
ひとつ上の3年生で、背も高くて、かっこいいサッカー部のエース。

小学生の頃は、毎日一緒に帰って来たけど、涼ちゃんが中学に入学した位から一緒に帰ることが少なくなった。

それに涼ちゃんの隣には、いつも綺麗な女の子達がいる。
けど、涼ちゃんと同じ高校に行きたくて、涼ちゃんに頼んで勉強を必死に頑張って涼ちゃんと同じ高校に入った。

でも、もう10年以上思い続けてきた私の想いは伝えることができないままだと思っていた。