「悪いけど、涼也をあんたみたいなブスに渡すわけにいかないから。」

その言葉の直後に、私は思い切り肩を押され、派手に転んでしまった。


「神埼さん達何やってんの?」
先輩達の笑い声がこだまする中、低い声が響いた。

「侑星(ゆうせい)君、どうしたのぉ?」

彼の顔を見た瞬間に声色を変えて、彼を囲む先輩達。