「桜木綾李ってこのクラスだよね?私等の涼也奪ったやつ、出てこいよ。」
涼ちゃんと付き合い始めて10日目の昼休み。

いつも通りに咲と他愛のない話をしていた時に、有名な先輩のグループが教室の入り口で、低くて響く声でそう放った。