誰にでも優しい上司に困惑




『……なら、今日は手巻き寿司にしましょうか?カレーにピザも鍋物食べたし』



なぜか夕食は大智さんの部屋で食べる



「いいね、ならスーパー寄って帰ろうか」



松川さんからの連絡をはない
結局、あの日は行かなかった
大智さんとお友達の純也さん達と
ワイワイ騒いだお陰で忘れていた


スマホの電源を入れたら
松川さんからの連絡は1件のみ


留守電だった
耳に当てて、確認すれば
優しい声の松川さんだ



「凛花、愛している。もう一度……一度でいいから会いたい」



優しい声だったけど
やはりこの前のことが頭から離れない

今まであんなに乱暴にされたことはない
嫌だということは決して無理にしなかったのに、あの日の松川さんは違った




「あいつらから食費徴収しねぇとな」


『本当ですね〜』



男の人の胃袋はすごい
大智さんもたくさん食べる人だと思っていたけど、それ以上に食べる



「ごめんね、凛さん」


『いいえ、楽しい毎日ですよ』


毎日楽しくワイワイ出来るのが
初めてだったから楽しかった