誰にでも優しい上司に困惑



別にいいか……
いまさら、と思ってしまった
般若面に2回も引張叩かれ
なんだか慣れてしまっていた


お世話になりっぱなしだから
これくらいなら、いいかっと
どこか安易に考えていたんだ



「おまえら、何してんだよっ」


やっと帰ってきた大智さん
彼らを見てちょっと苛立っているようにも見えるが、ため息をついていた


彼らは大智さんを見て
更にニヤニヤしている


「いやいや、大智の彼女を見にきた」


そう言ってチラッと私を見る



大智さんはもう一度ため息をつき


「言っただろ?ちゃんと紹介するって、凛花にも心の準備ってのが必要なんだよ、お前らは凛花にとったら毒だからな」



毒?
っていうか、紹介ってなんだよっ!
言ってやりたいけど、言えない


私は大智さんに託し
自分の机へと戻った


彼らは2時間ほど、たっぷり雑談をし
私を観察し帰って行った



どういうことだ?と聞きたい
……が、ここは職場だ


心配そうに細川さんがチラチラ見てくる
帰ったら……帰ったらにしよう…