バシッ……
私は冷ややかな目で般若面を睨む
『なんでアンタに二度も叩かれなきゃならないの?アンタ何様?私がアンタに何かした?……私、悪いけど、ヤられたら何倍にもして返すタイプなの』
そう言って、私は般若面の顔にグーパンチを食らわせた
般若面は驚いた顔をし、尻餅をついていた
隣にいた大智さんの元カノも驚いている
……もちろん、細川さんや外崎さんも
けど、どうだっていい
私の怒りが収まらない
『それと……あんたっ!』
そう言って視線をうつした
急に降られてビックリした大智さんの元カノ
『言いたいこと自分で言わないで、他人に言わせて恥ずかしくないの?大智さんが好きなら大智さんにちゃんと言いたいこと言えばいいじゃん、自分の言いたいことも言えないなら、また同じ繰り返しだよ。……そんなの相手にも失礼だわ』
なんか、すっきりした
なんだか、自分に言ってやった気分
大智さんの元カノは下を向いて
拳をぎゅっと握っていた
あー……図星だったか。
その様子を見ていた般若面が立ち上がり
「あんた、偉そうに言うんじゃないよっ!ドロボウ猫がっ!」
そう言って、般若面の手が私めがけてきた

