誰にでも優しい上司に困惑




松川さんとの関係はよくわからない
いつも突然、来る
私達は連絡先を交換しないまま

それでもいいと思った

そんな関係が1年ちょっと経った頃
不幸があり実家に帰った

連絡は取っていたけど
数年ぶりに会ったお父さんは
私が最後に見たお父さんとは違い
白髪も増えていた

50代にしては早すぎじゃない?と
少し不安にもなったけど
お父さんは元気だった

それでも、その変わりように
私は不安が拭えなかった



散々考えた……
自分が後悔しないように……




その3カ月後、私は会社を辞め
実家に帰った

初めは驚いて、なにかあったんじゃないか?っと心配そうに聞いていたお父さん

それも隣町に就職を決めた私に
諦めたのか何も言わなくなった


就職を機に、隣町にアパートを借り
一人暮らしをまた始めた
それでも、頻繁に実家に帰り
今まで出来なかったお父さんとお酒を飲んだりしていた


そんな生活を数ヶ月続けていて
松川さんの事を忘れていた