誰にでも優しい上司に困惑




数週間ぶりにあった彼氏、健人
外資系企業で働いている

いわゆる合コンってやつで知り合った
健人は話しやすくて、笑いのツボも一緒だったりした

気が合う、それだけで一緒にいて
健人から告白され、付き合うことになった


それなりに健人の事は好きだ
ただ、もし結婚っとなると別だ

一緒にいるのは苦痛ではない
けど、それが一生だと微妙だ



健人と久しぶりの食事
たわいもない話をして、わらう

そして、いつものように
健人のアパートへ行き、健人に抱かれる



「凛花……凛花……」


健人は私の名前を呼びながら動く
健人と付き合って、もうすぐ1年
慣れ、とかではない
マンネリ……でもない


やはり、違った
何をしても、何をされても
……松川さんと比べてしまう


そして、松川さんの方がいいと思った




「凛花、なんな上の空だね」


『そうかな?……疲れてるのかも』



私を抱きしめている健人
私の身体を優しく触れる


「……もう1回、いい?」


いつもなら言わないのに、
いいよ、と私は健人のキスを受けた