ホッとしたけど
何故、大智さんが来たのかもわからない
それに、大智さんの発した言葉に驚いた
「篠原さん、すみません。凛さんは僕のなんです、気安く触れないでください」
あまりにも突然な発言
ビックリして大智さんを見れば
篠原さんを睨みつけているように見えた
私の視線に気がついたのか
私に視線を移せば、いつもの大智さん
大丈夫、と言い聞かせるかのように
私の頭にキスをしてきた
ボッと身体が熱くなる
まさか、こんなことされるなんておもってもみなかった
篠原さんはまさかの大智さんの行動に目を大きくし、微動だにしない
……と、「終わったよーー」
川田さんの声がして、篠原さんは正気に戻り、大智さんを睨みつけてきた
「悪いけど、諦めないから」
そう言ってダンプの方へ行ってしまった
その姿を見て、ホッとした
『……た、大智さん……腕っ』
ずっと大智さんに抱きしめられていた私
頭にキスまでされて心臓はドキドキだ
「あ、うん。……ってか、どうして俺に言ってくれないのっ!?」
さっきとは違い、ちょっと怒っている