誰にでも優しい上司に困惑




『た、大智…さん……』



そう呼ぶと、ますます私をキツく抱きしめてくる
後ろから抱きしめられているから
大智さんの様子がわからない


「ほら、手が止まってるよ?」



大智さんに言われて、ハッとする
洗い物を続けるも
全く離れようとしない大智さん

明日の予定を聞かれたり、とか
少し話しただけだった


洗い物が終わっても離れない大智さん
何も話してくれないし
私もどうしていいか、わからない



「……お風呂に入っておいで」


そう言って私から離れた
大智さんの行動が全くわからない
何がしたかったのか……



お風呂に入って、今日の事を考えていた
なんだか大変な1日だった

やはり松川さんに会うのは怖い
けど、大智さんの言葉を思い出す

自分で終わらせる


大丈夫、大丈夫……


『大丈夫……大智さんがいるから…』




いつの間にか、自分が思っている以上に大智さんの存在が大きくなっていた
それを思い知らされた


やっぱり
私は大智さんが好きなんだ……