あたし、彼女?




「え、っと、飛鳥…?」



「なにしてんのって聞いてんだけど?」



「……………っ」



な、なになに。



なんか、飛鳥怖いよ?




いつにも増して、飛鳥の声が低い気がする。



気のせい………



「おい、陽菜」



じゃ、ないみたい。




ひぃぃっ。



蛇のみちは蛇……じゃなくて蛇に睨まれたカエル。状態なあたし。




「な、なにもしてないよっ!!」



ブンブンっと頭と手を振る。


だけど、飛鳥は怪訝そうに眉根にシワを寄せて。



「嘘だろ」



って言ってきた。




うぐぅ……! 相変わらず鋭い……



いや、あたしが嘘つくの下手なだけだけども。



それにしても、怖すぎるよ。


それじゃあ、言いたいことも言えないし。




そもそも、



「な、なにしてんのって聞いて、先に答えなかったのは飛鳥だよね……!?」



「あん?」



さっき、「なにしてんの?」って聞いたのに、飛鳥は「後で」としか言わなくて。


ちゃんと答えてくれなかったじゃない。



「だからあたしも答えてあげないっ!!」