素直に…… そうだよな。今が、そのときだよな。 待ってろよ、陽菜。 今、行くから。 もう、悲しい思いも、 辛い思いもさせねえから。 笑わせててやる。 笑顔にさせてやる。 ずっと、隣で幸せにしてやるから。 だから、どうか。俺のこと、信じていてくれ。 俺の彼女は、世界中のどこを探したって、陽菜一人だけなんだから。 俺はギュッとスマホを握りしめ、屋上へと急いだ。