ポンッと頭におかれる早沢君の手。
大きくてあったかい。
飛鳥の手もこんな感じだったなぁ~、と思い出して、ふにゃりと頬を緩ませてると、
「なんの話してるの?」
なんて声とともに、後ろに引き寄せられた。
そのままトンっと、誰かの胸板に当たる。
フワリと香ってきた香りに、それが誰かなんて見なくてもわかった。
「あ…飛鳥!?」
何でここにいるの……!?
後ろから抱き締められてる様な体勢に、カアッと顔が赤くなる。
クラス違うし、あのパンダは……!?
パチクリと飛鳥を見上げる。
飛鳥は笑顔を見せてたけど、なんだか、目が笑ってない気がして………
お、怒ってる………? なぜ??

