少し、不思議に思いつつも自分の席に向かった。
だけだ、座ったとたん押し寄せてきた寂しさに机にうつ伏せになる。
なにも考えたくないのに、
思い出すのはやっぱり、飛鳥のことで。
あーあ……。
あたしって、ほんとに飛鳥の彼女なのかな……?
なんて不安に駈られはじめる。
だって、飛鳥が他の子と楽しそうにいるたびに、あたしは「お前は後でって言われて」後回しにされるんだよ?
あれは俗にいう浮気ってやつですかね?奥さん。
「はあ……」
最近、飛鳥はあたしをなんだと思ってるのか、わからなくなる。
いや、人の気持ちなんて簡単にはわからないけど……。
「おーい、高原~」
はあ~ぁ。
それが、最近……いや、長い間ずっと。あたしの悩みだったりする。
「高原~おーいー」
あーもーほんと。
飛鳥のバカ。
バカバカバカバカバカバカ……
「たーかーはーらーっ」
「へっ…!!!」
考え事にふけっていたら、声をかけられてることに気がつかなくって、思わず間の抜けた声が出た。

