それで、〝安心して〟って、言おうとしたけど。 思った以上に頬は全然上がってなくて。 「陽菜………」 ひきつった、なんとも言えない表情になってしまった。 佳子ちゃんの眉がさらに下がる。 胸が苦しい。 キューーーって締め付けられて、ズキズキと痛む。 震える唇を結んでいたら、次第に目の前が歪んで。 「ふぇ……っ、佳子ちゃ…んどうし、よぉ……」 気付いたらそう言って、涙を流して佳子ちゃんの腕にすがっていた。