「羽海っ。 もっ。 どこに行くのっ?」 “羽海の単独行動が多いなぁ~”から一転。 “羽海、あたし達のこと、避けてる!?” そんなことまで思うようになった頃。 あたしは、放課後、急いで帰ろうとする羽海の背中、制服のジャケットをガシッとつかんだ。 「ちょっと、待って! 帰るなら、一緒にでしょ? そのルールを忘れたの!?」 高校にまでついてきた! って、うっとうしがってた自分を棚にあげて。 あたしは、子供の頃に3人で決めたルールを口にした。