そして、タオルで汗をふきながら、リビングのドアを開けた。



まぁ、さっき。



玄関で月星に声をかけたから、直で風呂場に行けばいいけど。



なんとなく……。



この日は、声をかける気になった。



もしかしたら、月星、晩飯作りで俺の声、スルーしちゃってるかもしれないし。



それ以上に、あーやの顔が見たかったいうのも、理由のひとつ。



そのときの自分の気持ちを説明しろって言われればね。