「じゃあ、急いで着替えて来るから校門で待ってて?」
「あぁ」
颯と待ち合わせをしてお互い着替えるために一旦別れた。
ーーパタン
早く着替えないと。
待たせちゃ悪いもんね。
私はロッカーを開けていつもより二倍早く着替え始めた。
でも、颯から誘ってくれるなんて夢見たい♪
屋上とかほとんど私が押しかけているようなものだし。
今日だけで一生分の幸せ使っちゃいそうだよ。
ルンルン気分で着替えを済ませ更衣室を出る。
すると着替えるためか他の女子がこっちに向かって来るのが見えた。
私と目が合うと彼女たちの目付きが変わる。
な、何?
敵意むき出しの視線に気づかないフリをして横を通り過ぎようとしたら前に立ちはだかられる。
「優しくされたからってあんまりいい気になってんじゃねぇよ」
「あんたと永瀬くんとじゃ釣り合わないし」



