やばっ……
「そこっ!静かに並べよー!」
「……はい」
先生にまで注意される始末。
私何やってるんだろ。
おとなしく並んで今の反省をしていると、隣では颯が小刻みに震えている。
結構笑い上戸なのかな。
それにしたって今のはひどいでしょ!
「颯のせいで怒られたじゃん」
私はみんなの視線を気にしながら小声で話しかけた。
だってからかわれてばかりは嫌なんだもん。
少しは怒らせてほしい。
「莉子って本当面白いな」
少し涙目になりながらこっちを向く。
っ!?
……その笑顔、反則だよ。
怒っていたのについ許したくなってしまう。
「颯は随分印象が変わった」



