「それで?いったい何があったの?」
理乃は単刀直入に聞いてくる。
「…………」
私は何から話していいかわからず口籠もってしまう。
部室はあまりにも静かでさらに追い打ちをかけた。
「ハァ、大方永瀬絡みでしょ?」
「え……」
悩んでいる理由が当たっていたので驚いた。
「何でわかったの?」
「そりゃあ、莉子の事見ていればわかるよ」
そういえば、理乃はいつも周りの人の気持ち察するの上手かったっけ。
「最近ずっと元気なかったから心配してたんだ。莉子から言ってくるの待ってたんだよ?」
そんなに心配かけていたんだ。
ごめんね。理乃。
「……最近さ、なんかおかしいんだ」
「おかしいって?」



