しかも今日の放課後からリレーの練習が始まる。
全学年通しての競技のため打ち合せも必要なんだ。
私のバトンを渡す相手は颯。
いったいどんな顔して会えばいいの~!?
「莉子、どうしたの?」
肩を叩かれ振り向くと理乃がいた。
「何かあった?」
「理乃~!」
私は泣いて抱きついた。
私の様子がいつもと違うことに気づいて理乃は顔色を変える。
「どこか静かな所で話そうか」
理乃は私を部室へと連れていく。
昼休みは部室棟の出入りはほとんどない。
理乃は部長だから鍵を持っているので部室を開ける。
中は締め切っていたせいもあり空気が悪い。
窓を開けて私たちはベンチに腰を下ろした。



