キミの一番になりたい

 
チラッと隣を見れば、颯は鞄を下敷きにして机に突っ伏して寝ている。


背中は規則正しく上下に揺れていた。



もう!どれだけ寝れば気が済むのよ。

人の気も知らないで。



「やれやれ……」


理乃は悶々と考えている私を放っておいてさっさと授業準備を始めていた。