キミの一番になりたい

 
「それで、永瀬と何してたの?」


「ちょっ!?待っ‼一緒だったなんて言ってな……」

「あ、永瀬」



へっ!?


自分達の席に座り、私の前に座った理乃が後ろを向いて私の机に頬杖をつきながら探るように聞いてくる。



だから理乃への誤解を解こうと必して説明しようとしていると、今まで私を見ていた視線を上にあげて理乃が呟いた。


すぐ後ろに感じる人の気配。




「なんで席替えした事言わなかったんだよ」


まさかと思って振り向いて見上げれば、さっきまで屋上で話していた颯が呆れたように私を見下ろしていた。



「しかも隣だし」


「……ごめん」


「別にいいけど」



言ってすぐ俯いてしまった私を特に気にもせず窓際の自分の席に座った。




さっきは授業出ないって言ってたじゃん。

不意討ちすぎて会話も続かなかったし。


っていうか教室で話すの初めてじゃない?