キミの一番になりたい

 
東京なら一人でも遊ぶものがいっぱいあるし、家に帰らなくて済む方法がたくさんある。


今から転校するなら大学受験の事も考えて東京ならいい環境だとも思う。




もう私には私しかいない。


皆とも別れてしまうんだから。




ただ離れていても忘れてほしくなかった。


私がいたという証がほしかった。



だから少しでもいいから皆の心に残る思い出がほしかったんだ。


皆との……颯との最後の思い出が。




それがあの七夕祭りだった。










昨日のうちに整理は済んだ。



お兄ちゃんも帰ってきて久しぶりに家族が揃った。

こんな時しか揃わないなんて虚しいな。



私たち家族はこんなものだったのかって。









「また寂しくなるな……」



自分の部屋で整理をしているとドアの前にお兄ちゃんが立っていた。