キミの一番になりたい

 
「……颯、帰ろ?」


「待っ……莉子、またな」



腕を掴んで引っ張る真穂さんを引き止めて私に言ってくれた。




「うん、学校でね」


「…………」


「真穂、どうした?」


「……何でもない。帰ろ」



一言返す私を見た後、真穂さんへと颯は視線を戻す。


真穂さんは黙ってしばらく颯を切ない目で見ると、颯と帰っていった。














――……帰り道、いろんな事を考えていた。



今回颯と話せた事で随分と気持ちが軽くなった。


私、後悔していたのかも。




あの時何も聞けなくて。


心の中がぐちゃぐちゃになっていたんだ。




でも今は違う。


もう思い残す事は何もない。







颯……


私も信じるよ。


二人の道がいつかまた交わる事を。




だから決めた。


ここを離れる事を。







空に輝く星だけが私の決心を聞いていた……