キミの一番になりたい

 
今の時間帯は混み時だから探すのさえも一苦労だ。


もしかしたら見つからないかも。



電話も……つながらない。


どうしよう。




大好きなりんご飴も今は慰めにもならない。


何だか急に独りぼっちになった気がして心細くなる。




私には私を一番必要としてくれる人は誰もいないのかな……


大きなため息が騒めきに掻き消される。



とにかく人通りの少ない所へ行こうとすると突然誰かに掴まれた。




「……っはぁ……探した」


「颯っ!なんで……」



荒い呼吸をしながらしっかりと私の腕を掴んでいる。


その近ささえ私の鼓動を煩いくらいに早める事は簡単。



止まっている私たちをチラチラ見ながら避けて人が通ってく。


それにチッと舌打ちをすると、颯は何も言わずに私を引っ張って進む。




どうしてここにいるの?とか。


何で居場所わかったの?とか。



思う事はたくさんあったのに、久しぶりの手の温かさに不安も吹き飛んでただ颯の後をついていった。