キミの一番になりたい

 
盛り上がりたい気分ではなかったけれど、最後の思い出にいいかなと思って祭りには行く事にした。


颯との最後の思い出だと思って……
















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そして七夕祭り当日。


全員が揃うまで鳥居の前で理乃たちと待っていた。



昨日押し入れの中を探してやっと見つけた紺色に朝顔が描かれた浴衣。


昨年は部活で忙しくて着なかったので探すのに苦労してしまった。



理乃が早めに来て浴衣を着るのを手伝ってくれて。


白色に蝶が描かれている大人らしい浴衣の理乃に女の私でもドキッとした。






夕方は丁度良い風が涼しさを運んでくれ、淡い灯りではやる気持ちが高まる。



私は待ちながらも屋台や楽しむ人々に目を奪われていた。








「お待たせ~!」



後から来たメンバーの中に颯もいる。


久しぶりの私服に頬が熱くなって手の甲で冷まそうとしたら。



改めて前を向けば何もしなくても一気に冷める光景があった。