皆はその後も祭りについてどうしようかと盛り上がっている。
「莉子も行くでしょ?」
「へ?あ、私は……」
突然理乃に話題を振られて悩んでいると、窓から帰っていく颯が見えた。
今日も真穂さんと帰るのか。
毎日のように見る風景に慣れずに目を背ける。
いい加減慣れないとな。
毎日勉強で気分を紛らわしているのも限界だった。
「……行こうかな」
気持ちを振り切るように目の前の理乃に返事をした。
「…………」
「なに?」
「ううん」
ジーッと見る理乃に不思議に思ったけど特に気にしなかった。
いや、『気にしないふりをした』が正解もしれない。
理乃には颯と別れた事を言った。
私が口に出さないから今も何も言わないでいてくれてるけど、本当はいろんな事考えてるんだろう。
でもこればっかりは放っといてほしかった。



