「ねぇ、明日の『七夕祭り』皆で行かない?」
一日の授業がやっと終わるとある女子が言った。
「いいかも!」
「もう遊びに行く暇もなさそうだしな」
「クラスの思い出作りに一日ぐらいハメ外してもいいよね」
周りも賛同するように口々に話し始めた。
いくら受験生といえど息抜きぐらいはしたくなる。
ほとんどがその意見に頷いていた。
「颯、行こうぜ」
ーードキッ
『颯』の名前を聞くだけで神経がそっちの会話に集中する。
今でも声を聞くだけで目に入るだけで胸が騒がしくなった。
未練がましいとは思うんだけどね……
「……いいけど」
それだけ言って席を立ってしまう。
颯は七夕祭り行くんだ。
その後ろ姿をこっそり見ると廊下へと出ていくところだった。



