な、何でわかったの!?


私、口に出したっけ??



私があたふたするのを見て珍しく颯がククッを声を出して笑った。



「莉子は顔に出やすいんだよ」


「うそッ!」


「マジ」



そのまま颯は目の前にあったウーロン茶を飲み干した。



滅多に見れない笑顔が見れて嬉しい反面、不思議な気分。


だって顔に出やすいなんて知らなかったし、誰からも聞いたことないよ?



颯ってスゴい……





いろんなコトを考えながら颯を見つめていると、飲み干したコップを置いてこっちを向く。



「それに少し驚いた」


「何で?」


「あんな風に男に立ち向かってく莉子、初めて見たから」


「ッ‼あ、あれは……」



どうしよー!


怒りに任せて周りなんて見てなかった。



あんな姿見られて、恥ずかしくて言い訳なんて何も浮かばないよ。