相方もそれに続くように追いかけて行く。


理乃はそれを見てホッと安堵の息をもらす。

でも私は安堵なんてしてられない。


だってまた心配かけちゃったから。



いつも守ってくれるのは嬉しいけど颯にとって重荷にはなりたくはない。



「莉子といると心配が耐えないな。目がはなせない」


「いつもごめんね?」



先輩が三原サン?の傍へ行くのを確認してから隣に腰を下ろした。


やっぱり心配させちゃった。




「あの人には気いつけろ。手が早いって有名だから。まぁ、もう卒業だけど」


「三原サンって?」


「彼女。いるくせに浮気すんだよ」




おいおい、なんて最低な彼氏だよ。


女の敵だな。


一発殴っておけばよかった!




「一発殴っておけばよかった?」


「え……?」