……は?

なんなの?


結局ナンパ目的で参加してるわけ?



颯はあんたより数倍、いや数百倍以上かっこいいんだから!

ナメんじゃないっつーの!



あまりの怒りと呆れに口の端がヒクつく。



「なぁ……」



舐めるような視線で後ろから肩に手が伸びてくる。


もう我慢できない!





「触んないで!颯の方が何倍もかっこいいし、あんたなんて眼中にないですから‼」


「なっ……んだと、なめやがって!」


「なによっ!」



先輩は私の言葉に顔を真っ赤にさせる。


だけど私も後には引けない。

殴られるのは覚悟の上だった。





「……先輩、あっちで三原サンが呼んでましたよ」


「な、永瀬……あ、サンキュー」


「ちょっ、待てよ!」



先輩は振り返って颯だと確認すると顔を真っ青にさせて行ってしまった。