キミの一番になりたい

 
「この苺甘酸っぱくて美味しーい‼」


はぁぁ。私の苺……。



「んで?何してたのよ」


「へ?」



食べられた苺に気をとられていて理乃の言った意味を理解できなかった。



「だ・か・ら、屋上で!寝てただけじゃないんでしょ?」



す、鋭い。

理乃に何を言ってもウソだとバレるだろうな。



「えぇっと、実は……」


私は諦めて屋上での出来事をゆっくりと話し始めた。











「ふ~ん。永瀬とそんなことがねぇ」


一通り聞き終わった後、理乃はフォークをくわえながら呟いた。



颯の事あんまり好いてないみたいだし、言いずらかったんだけど。

特に怒る様子でもない。



「それで?」


「それでって?」