キミの一番になりたい

 
「颯、私……私ね?子供の頃からずっと、颯が好きだった」



颯は顔色一つ変えず坂野さんを見ている。


坂野さんは言葉を続けていくうちにだんだん涙声になっていく。


私まで泣きそうになってしまった。




「幼なじみとしてじゃなくて一人の女の子として見てほしかった。真穂にだって負けないくらい好きだった」





一瞬沈黙が訪れた。






「……美弥子は俺にとって大事な幼なじみで、それ以上でもそれ以下でもない。
でも、ありがとう。こんな俺を好きになってくれて」


「……わかった。これからも今まで通り幼なじみでいてくれる?」


「当たり前だろ」



肩に手を当て温かく笑う颯。


それに坂野さんも答えるようにニッコリ笑った。




「はぁ~、スッキリした!
あなたのおかげで胸のつかえが取れた気がする」



坂野さんはくるっとこちらに振り向いて手を差し出す。