キミの一番になりたい

 
……しまった‼


閉じ込められていた事ですっかり気が動転していて大事な決勝のこと忘れていた。



腕時計を確認すると、ここに来てからすでに一時間以上が経過している。


決勝はもちろんのこと、大会さえも終わってしまったかもしれない。




うそ……どうしよう。


あまりのショックにその場に崩れ落ちそうになる。





ダメッ!


こんなことで諦めちゃダメだ。



今までだって挫けそうなことがたくさんあったけれど、負けずに突き進んだじゃないか。


まだ間に合うかもしれない。



私は地にしっかりと足をつけ、前をしっかりと見据えた。


そしてもう一度ドアを思いっきり叩いて叫ぶ。




「誰か開けて!ここを開けて‼」



ゴホッと、埃のせいで大きく咳き込む。


涙目になりながら、それでも力のかぎり叩いた。