…あれから時間は経ったけど、廊下は人の気配さえなかった。
無理もない。
この部屋は一番奥だから来る人さえもいない。
はっきり言って誰かが助けてくれる望みなんて0に等しい。
スマホを持っていれば連絡する手段があったのに、残念なことに座席に置いてきてしまった。
はぁ。いつまでも座り込んでいても仕方ないよね。
とにかく脱出する手段として窓から出られないかと考え、立ち上がってカーテンを引いた。
……ダメか。
窓は使われていないせいで開く様子もなく、外からは板で出られないように塞がれていた。
他にはないかと荷物を避けながら探してみても見つからない。
出口は塞がれたドアしか残されていないんだ。
もう一度ドアを叩いて助けを求めたけれど、音と私の声だけが虚しく響くだけ。
もう‼
使わないならこんな部屋残しておかないでよね!
とうとう建物にまで八つ当たりする始末で、もう考えさえ浮かばず途方に暮れていた。



