外から鍵をかけられた‼
危険を感じて大声で叫ぶ。
「ちょっと待って‼
誰か!誰か開けて‼」
ドンドン叩いても外からの返事はない。
尚も叩き続けるけど、自分の手が赤くなるだけだった。
何でこうなるのよ。
悔しくて涙が込み上げる。
でも泣いたら負けだと思って必死で堪えた。
「あなたがいけないのよ」
……え、この声。
「坂野さん?」
坂野さんの声は焦る私とは裏腹に冷静だった。
「騙した、の?」
声が震える。
信じてたのに。こうもあっさり騙されるとは。
「あなたがいけないのよ颯を取るから」
「取るって……私は正々堂々と告白しただけだよ!」
どうしてわかってくれないの?