キミの一番になりたい

 
そろそろ午後の部も始まるので片付けて競技場へと向かう。



今日がバレンタインだからかすれ違うのはカップルばかり。


お目当ての人がいる子も休憩の合間を縫って選手に渡していた。




……すっかり忘れてたけど、颯は他の子からチョコ貰ったのかな。


あまり貰っていそうなイメージがないけど、もしかしたら貰ってるかもしれない。


私のと比べられたくないな。



お菓子作りは得意だから上手くできたと思うけれど。


さっき聞けばよかったな。











その後、颯の決勝進出も決まり私はホッとして席を立った。



決勝前にお手洗いでも行っておこう。


そう思って階段を下っているとふと声をかけられた。



「森崎さん……あの……」



あれ?この子確かさっきの取り巻きの中にいた。


彼女は控え目に私の様子をうかがっている。