キミの一番になりたい

 
皆、本当は颯のこと気にかけてるんだよ。


でも颯はやっぱり部活に対して不真面目だった自分が許せないようだ。




私に何かできることってないのかな。


歯痒いよ。





「ねぇ、颯。無理しすぎないでね?」


「急にどうしたんだよ」


「ううん。頑張りすぎて心配になっちゃっただけ」



困らせたくないから確信を突くことはできなかった。


それにチョコも渡してないのに気まずくもなりたくない。



最初の一件があってか深く突っ込めない自分がいる。




「心配しすぎ。……じゃあ俺そろそろ行くから」


「え、もう?」


「少し走っておきたいんだ」



少しと言っておきながら空き時間中は外をずっと走ってる。


もっと休んだほうがいいのに。


これじゃあ無理しすぎて逆に倒れちゃうよ。




「弁当サンキュ」



そんな私の心配をよそに、颯は一言言うと軽くストレッチをして走り出す。


何も言えずその後ろ姿をただ黙ってみているしかなかった。