キミの一番になりたい

 
えーっと……颯はドコだろ?


キョロキョロしながら辺りを見回す。



始まる前に少しでも『頑張ってね』と声をかけてあげたかった。


でも見当たらないので控え室かなと思い踵を返した時、





「森崎さん、来てたんだ」



声のした方を振り向けば私服の女子が数人いた。



真ん中で腕を組んでこちらを見ている子が声をかけたのだろう。


よく見ればうちの生徒で、見覚えのある子だった。



体育祭前に私に怪我をさせた張本人。


確か新井さん、だったっけ?




先生にはチクらなかったけど内心いつかやり返したいと思っていた。


ムカつくくらいの笑顔に睨みをきかす。



今度はいったい何を考えてんの?



「以前はどうも。あなたたちこそ誰かの応援?」



あくまでも落ち着いた声で冷静に答えた。




「永瀬クンも早くこんな女と別れればいいのに」



私の質問には答えず嘲笑う姿に怒りで拳を握る。