こんな時のこの仕打ちに、本気で泣きたくなる。
「……どんまい」
理乃には大きなため息と、同情の眼差しで見られた。
「理乃はチョコどうするの?」
理乃だって部活だし、明日は休みだから圭太とは会えないはず。
「放課後、部活前に渡すつもり」
理乃の顔がフッと真顔になったので緊張してるのがわかった。
「そっか。頑張れっ!」
私にはこれしか言えないけど。
女の子にとってバレンタインは一大イベントだから。
理乃もライバルは多いけど頑張ってほしいな。
よし!自分も負けてられない‼
颯に笑顔でありがとうって言ってもらうんだ。
「とにかく材料買う暇がないから今から買ってくる!
午後の授業の先生に適当に言っておいて!」
「はいはい。気をつけてね」
私は急いで財布だけ持って教室を飛び出した。



