キミの一番になりたい

 
隣の颯はお昼寝中。


寝顔は整っていてかっこよさが一層際立っていた。



でも昼も夜も寝てたら寝すぎだよね?


夜はあまり寝てないのかな?



ふと、颯が家で何をしているのか気になった。





そうだ!忘れてたっ‼



「ねぇっ、颯!」



早く反応が見たくて寝てる颯を揺する。


颯は目を細めて現実に引き戻された状況を把握しようとしていた。




「じゃーん!はい、これ」



鞄の中から水色のナフキンに包まれたお弁当を取り出して颯の目の前に差し出した。


それを見て体を起こして受け取る。




「いつもサンキュ」



軽く微笑んでくれる颯に私の口も緩みっぱなし。


同じようにピンクの布で包まれたお弁当を出して颯の様子を眺める。




「今日のおかず何だと思う?」


「何でもうまいし」



――……っ。