キミの一番になりたい

 


数日後、改めて私は神社に来ていた。


この前は颯と、今日はある人物を私は鳥居の側で待っていた。



今はちょうど混んでいる時間帯なので、多くの人が行き交っている。

多すぎてわからないかも。


電話しようにも騒々しくて声も届かなそうだし。


まだかなー。



今日はいつもより冷え込んでいるせいか雪が降るかもって天気予報で言っていた。


空を見上げればどんより、今にも降り出しそう。



そろそろ探すことにも疲れ始めた頃、



「莉子ーっ!」



声のする方を見ると理乃が人の波にのりながらこっちへ近づいてくる。


真っ赤な着物姿で綺麗に着飾った理乃は普段着慣れていないせいか動きずらそう。



傍まで来ると『はーっ、疲れた』とハンカチで一仰ぎした。




「あっと、あけましておめでとう。今年もよろしくお願いします」


「私こそあけましておめでとう。今年もよろしくね」



お互いに新年の挨拶を交わしたところで、本堂へと歩きだした。