「どうした?」
私の異変に気がついて心配そうに顔を向ける。
「ううん、何でもないよ!」
痛みを悟られたくなくて無理して笑顔を作って先に歩くと、
「ちょっ!?」
「こっち来い」
グイッと引っ張られ端っこの方へ連れていかれて、小さな社前の階段に座らせられた。
「どっちだ?」
「え?」
「どっちの足が痛えんだよ」
何度も言わせんなと言いそうな顔で凄んできた。
こ、怖い。っていうか怒ってる。
渋々左足の擦れた部分を教えた。
すると颯はハンカチを取出し、しゃがんで私の足に巻き付ける。
私はそれをただ黙って見つめていた。
「ありがと」
巻き終えた颯は隣に腰を下ろした。



