だんだん私の心に元気が湧いてきた。



「ありがと……圭太」




私は目をつぶって圭太の言葉をしっかりとかみしめていた。

















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ポツリ、ポツリと灰色の空から雪が舞い降り始める。



さすがクリスマスとあってか、まだ暗くはないけど体育館にも運動場にも人影はなかった。





あの日以来、颯は学校を休んでいた。


そしてすぐに冬休みに突入してしまったんだ。



風邪が治っていないのだろうとはわかっていたけれど、この前の事があってむやみに颯の家には行く勇気はなかった。



だから圭太に背中を押されたはいいけどタイミングが掴めなくて、遂に今日を迎えてしまい私は途方に暮れていた。






今年はホワイトクリスマスかぁ。


はぁ。

街はクリスマスで盛り上がっているっていうのに、私ってば何やってるんだろ。