ーーゴトンッ
「「……っ‼」」
やばっ、
床にはペットボトルが転がっている。
私は急いでそれを拾った。
「誰かいるの?」
不思議に思った真穂さんがドアを開ける。
「あなた、確か……」
俯いていた顔を上げると真穂さんの大きな瞳に私が映る。
初めて間近で見た真穂さんは私より小柄で可愛らしい人だった。
ワタシトハオオチガイ
「ご、ごめんなさい!私、あの…帰ります!
あっ、これ食料買ってきたんで」
「え、ちょっ!?」
私は一分一秒もそこにいたくなくて、状況が飲み込めていない真穂さんに慌てて持っていた物を渡して向きを変える。
「莉子!」
急いで颯も部屋から出てくる。



